株主優待タダどり!優待クロス(クロス取引)のやり方

こんにちは、株主優待大好きなワーママあんです。

わたしは、ほとんどの株主優待を、優待クロスで取得しています。

優待クロスとは、クロス取引ともいい、株価下落のリスクなく株主優待を楽しめる投資テクニックのことを言います。

「株主優待をもらうために行うクロス取引」=「優待クロス」です。

”株主優待タダどり”と言われていますが、実際はタダではなくコストが少しかかります。

本記事では株主優待銘柄の特徴について、続いて優待クロスについてを説明をしていきます。

株主優待銘柄の特徴

株主優待とは企業が投資家へ株主還元のひとつとして、商品やサービスをプレゼントする制度です。

株主優待の権利を得るためには、その銘柄の権利付き最終日に株を保有していないといけません

権利確定日の2営業日前の権利付き最終日に株を保有している必要があります。)

株主優待が人気の銘柄は、権利付最終日までに投資家たちが買う傾向にあるため、株価が上昇しやすいです。

権利付き最終日の翌営業日の権利落ち日行こうに株を売却する投資家が多いため、権利落ち日以降株価が下落しやすいです。

そこで、優待クロスを使えば、株価の変動を心配することなく、株し優待を楽しむことができます。

権利確定日・権利付き最終日・権利落ち日

◎権利確定日
権利が確定する日(株主名簿に記載される)

 

◎権利付き最終日
「権利確定日」の2営業日前
この日までに、株を購入すると、権利確定日に株主名簿に記載される

 

◎権利落ち日
「権利付き最終日」の翌営業日

優待クロス(クロス取引)とは

株式の現物買いをすると同時に、同じ銘柄を同じ価格で信用売りすることで、株価の変動リスクをなくすことができます。

株価が下落して損失がおきても、信用売りが利益を出しているので、損益が相殺されます。

信用売りとは

株式を証券会社から借りて、借りた株式を売ることです。

借株料という、金利がかかります。

優待クロス(クロス取引)にかかるコスト

  • 現物株式の買い手数料
  • 信用売りにかかる手数料
  • 貸株料・管理費
  • 現渡にかかる手数料(多くの証券会社で無料)
  • 信用と現物の配当金の差額
  • 逆日歩(一般信用を使えば、かからない)

上記のコストがかかります。

証券会社ごとに、コストはことなります。

SMBC日興証券は、信用取引の手数料(信用売りにかかる手数料)と管理費が無料で、貸株料も低めなので、優待クロスしやすい証券会社です。

コストについて、ひとつひとつ解説します。

現物株式の買手数料

現物株式を買うための手数料が発生します。

*信用買い→現引をすれば、手数料を抑えることもできます。(別の記事で解説します)

信用売りにかかる手数料

信用売りをするために手数料がかかります。

SMBC日興証券では、かかりません。

楽天証券など、信用売りに手数料がかかる場合は、手数料は株価によって決まることが多いです。

貸株料・管理費

株式を証券会社から借りて、売るので、

売建をしてから現渡をするまでの間、貸株料がかかります。

貸株料は年利計算になっており、借りる日数と株価によって値段が変わります。

証券会社によっては、売建をしてから1ヶ月以上たつと、管理費を支払わなければいけません。

現渡手数料

現渡手数料は、かからない証券会社がほとんどなので、無視でokです。

信用と現物の配当金の差額

結論、帰ってくるお金なので、考えなくてもokです。

信用売りを持ったまま、株主優待の権利付き日をまたぐと、

配当落調整金といって、配当金を全額支払わなければいけません。(配当金がない銘柄は関係ありません。)

クロス取引の場合、現物も持っているので、配当金をもらえますが、税金がかかっていますので、

もらえる配当金(税引後)ー支払う配当落調整金(配当金の全額) の差額で損失が発生します。

しかし、現物株式の配当金と特定口座の譲渡損(配当調整金を支払いを含む)は、設定をしていれば、

自動的に損益通算され、現物株式の配当金にかかる税金が翌年に1月に還付されるので、このことは考えなくて大丈夫です。

この設定方法は後ほど、5.3 ③特定口座と配当金受け取り方法の設定 で説明します。

とはいえ、本当にお金が返ってくるのか疑っているので、1月にまた検証結果を報告したいと思います。

逆日歩

制度信用売りには、逆日歩という手数料がかかります。

逆日歩は、いくらかかるか事前に予想することが難しく、予想外に高い逆日歩がかかって、もらえる株主優待以上に損をする可能性もあります。

一般信用売りだと逆日歩がかからないので、初心者は一般信用売りでクロス取引しましょう。

優待クロス(クロス取引)の手順:準備編

  1. 証券口座を開設
  2. 信用取引口座を開設
  3. 特定口座(源泉徴収あり+配当受入あり)かつ、配当金の受取方法(株式比例配分方式)に設定する

①証券口座を開設

証券口座が必要です。

一般信用売りで優待クロスができる証券会社は決まっていて、

  • SMBC日興証券
  • 楽天証券
  • SBI証券
  • GMOクリック証券
  • auカブコム証券
  • マネックス証券

などになります。

私は、コストの安いSMBC日興証券と、楽天証券を使っています。

念のため、いつでもクロス取引できるように、SBI証券、GMOクリック証券も開設しています。

たまにSMBC日興証券と楽天証券に、欲しい銘柄の一般売りがない時があるので、そういう時のためです。

②信用取引口座を開設

クロス取引に使う、信用売りは、信用取引なので、信用取引口座の開設が必要です。

信用取引口座では、お金や株を、証券会社に借りて、取引を行うことができます。

クロス取引を行いたい人は、信用取引口座も開設しましょう。

③特定口座と配当金受け取り方法の設定

  • 特定口座(源泉徴収あり+配当受入あり)
  • 配当金の受取方法(株式比例配分方式)

に設定します。

現物株式の配当金と特定口座の譲渡損(配当落調整金を支払いを含む)は

自動的に損益通算され、現物株式の配当金にかかる税金が翌年に1月に還付されます。

そのために、この設定を行いましょう。

優待クロス(クロス取引)の手順:実践編

  1. 証券口座にお金を入金する
  2. 欲しい銘柄の権利付き最終日までに、売建の注文をする
  3. ②と同じタイミングで現物買いの注文をする
  4. 権利落ち日に、現渡を行う
  5. およそ3ヶ月後に株主優待が届く

① 証券口座にお金を入金する

証券口座にお金を入金します。

信用取引を行うためには、委託保証金が最低30万円必要で、30万円以上入金していないと信用取引することができません。

また、委託保証金率も決まっていて、信用取引の約定代金の委託保証金率を下回ると、追証となってしまうので、注意が必要です。

委託保証金率は30%以上はたもっていた方がよさそうです。

② 欲しい銘柄の権利付き最終日までに、信用売りの注文をする

信用売りの注文をします。

信用売りの注文を、市場がしまっている時間(注文できる時間は証券会社によって異なります)に「成行」で注文します。

注文できる時間

・SMBC日興証券:17:00(05秒ごろ)〜翌営業日8:59まで

・楽天証券:19:00(03秒ごろ)〜翌営業日8:59まで

市場があいている時間(9時から11時30分、12時30分から15時)に注文すると、現物買いの値段と異なってしまい、損をしてしまうかもしれないので、

必ず、市場がしまっている時間に注文をしておきます。

信用売りできる枚数が決まっているので、人気の銘柄は、注文できる時間になった瞬間にクリック戦争となります。

なので、まずは信用売りの注文を全力で行います。

③ ②と同じタイミングで現物買いの注文をする

無事、②で信用売りをすることができたら、

現物買いの注文を行います。

信用売りと同じ枚数で注文するようにします。

これで、翌営業日に売りと買いが同値で約定され、クロス取引ができた状態になります。

④ 権利落ち日に、現渡を行う

権利落ち日に、現渡を行います。

権利付き最終日の夜から、現渡の注文をすることができます。

現渡ができる時間は、証券会社によって異なります。

⑤ およそ3ヶ月後に株主優待が届く

権利付き最終日からだいたい3ヶ月後に株主優待が届く銘柄が多いです。

それまで、気長に待ちましょう。

まとめ

優待クロスは、信用取引口座を開設しなければいけない点が少しめんどくさいですが、やってみたら意外と簡単にできます。

3月・9月など、株主優待の銘柄が多い月は、信用売りのクリック戦争がんばらなくても、とれる銘柄は多いと思います。

株主優待を、価格変動リスクなしでもらってみたい方は、ぜひ試してみてください。